14話

ここからまた1話目くらいの年代、つまりルシィの死の数年後にもどります。
BH狩りは昔に一段落ついたものの、時にギンディの差し向けた殺し屋に狙われつつ、
悪人を追いかけるという展開になっていきます。
エージェントもイチローからナオミに交代し、
すでにこの頃はジョンとナオミとの信頼関係も割と出来上がっている。
表立ってはルシィの死を引きずる様子もなく、出会う女とも適当に寝たりしているが、
形見のペンダントは肌身離さず身につけていたり、
ギンディの差し向けた殺し屋は割と簡単に殺したりと感情を露わにする。
今回の話は映画「ミッドナイト・ラン」などでもある、賞金稼ぎの鉢合わせのある話。
前半がいわゆる包囲もので密室劇、後半が追跡劇という構成になってます。
解説だけだとあっさりしたものですが、結構前半も長いです。
割と規則のない仕事だけに、獲物をめぐって醜い争奪戦を繰り広げたりする場合もあり、
今回はコミカルなタッチです。小品といってもいい。


●キャラクター

◎マルティカ

賞金首と2人の男。今回は2人のBHがメインなので、ほとんど設定なし。
2人のBHにとっかえひっかえいいように連れ回される。


◎クー

マルティカ達3人に自宅を襲われ人質とされる。
言うことを聞いていれば乱暴されないため、代わる代わる3人の男とも寝てやる。
だいたいSEX自体好きなために、ジョンとも「寒さを紛らわしたり」している。
人質にとられている間も危機感は全然なく、
3人に料理をふるまったり、かと思うと欲しい時計を甘えてちゃっかり手に入れたりする。
苦を苦と思わないというか、世渡り上手というかそんな感じ。
常に強い者についてまわる性格で、
悪党3人→ジョン→ネッティ→ジョンと、その場その場で自分に得な人間にくっついていく。
悪気はなく本能である。
この騒動で自宅が倒壊してしまったために、ネッティに便乗して地球に連れてってもらう。
でも、クーの性格からして地球に着いたら、また他の〈自分に得な〉男を探すであろう。


◎ネッティ

賞金首を追うもう一人のBH。ずる賢いが憎めない。自称「自由人」。
スポンサーがわずらわしいその日ぐらしの生活を送るが、名をあげたがっている数多くの二流BHの一人。
撃ち合いの最中、自慢の自分の拳銃よりさらに一回り大きなジョン拳銃を見てショックを受ける。
なるべく危険を回避して手柄を立てるという賢いというか臆病というか、
そんな性格なのだが悪い男ではない。
結局賞金首は得られなかったが、クーを連れて地球にすごすご引き上げる。


◎ジョンを狙う殺し屋一味3人

ギンディに、ジョンを殺すために雇われた殺し屋の即席3人組。
◇殺し屋1
難聴なので音には鈍感だが、その分五感は研ぎ澄まされている・・・と自分では言っている。
リボルバーを愛用。
ハゲを気にしており、そのことでからかう殺し屋2とケンカばかりしている。
◇殺し屋2
頭と腕に鉄板が埋まってる。「強化さ。強化」と自慢しているが、鉄板の頭に落雷を受けて死ぬ。
◇殺し屋3
いつも噛みタバコを噛んでいる少し気弱な男。
ジョンに銃をつきつけられて、吐き出すはずの噛みタバコのヤニを飲み込んでしまう。
だからなんだって言われても困りますが。



ストーリーは下にあります。結構長いですが、興味ある人は読んでみてください。
今回は絵とテキストが別れてるので分かりづらいか?

14話

■ストーリー

舞台は惑星デンマーク。
文化はまだまだ未発達ながら、ここにも多くの地球からの移住者が住んでおり、環境も地球とほぼ同じである。
ほとんどの地域は山々で覆われており、昼は温暖で過ごしやすいのだが、
夜は一変して急激な寒さと強い風が吹き荒れる嵐の世界と化す。
そのため住民は危険な夜はほとんど外出することがない。
植物や木々の生長と死が異常に早いため、樹木には年輪がない。
樹木のつくりが非常に貧弱なため、不用心に変なところに寄りかかると崩れて危険な場所が多い。
静まりかえった時など耳をすませば、樹木の伸びる「ミシミシ」という音が聞こえてくるくらいだ。


●1 「昼は静かな星だな」「ほんとだな。ウソみてぇ」「昼はな」

人質と楽しみのため拉致したクーの家で、賞金首マルティカたち3人がボヤいている。
「なあ、マルティカ。ここもヤバいんじゃねぇか? 早く他の星に隠れたほうがいいぜ。」
「こんなとこまでは来んだろ。」
「なあ、おまえ全然緊張感ねぇけど、オレら恐くないの?」
「うん。全然。だってやさしいじゃない。腕時計だってくれたし。」
「やさしい? オレらがかぁ? ヘンなヤツだな・・・。」
「うん。あたしね、楽しけりゃいいのね。」


●2 突入・制圧

乗り込んできたジョンは瞬時にショック弾で2人を負傷させ、マルティカを連れて小屋を出ようとする。


●3 「オッサン、こいつはオレの獲物だぜ」

そこへBHのネッティがここぞとばかり、獲物を横取りしようとのりこんでくる。
更に緊張する一同。
ジョン一人だけはこういうシチュエーションに慣れてるらしく、ウンザリしたような表情をしている。


●4 ジョンを襲うためにギンディから雇われた殺し屋三人組。

建物を前にして
殺し屋1「・・・・なんだって?」
殺し屋2「だからぁ、他のヤツはどーすんだって。ハゲ。」
殺し屋1「オレは耳が悪いんだ。聞こえるように言えよ。・・・おい、今ハゲって言っただろ、コノヤロ!!」
殺し屋3「・・・デカい声だしたらマズいって」
三人は散開すると建物を包囲し、銃撃を始める。


●5 「ねぇ。なんか変な人達が来てるよ」

激しい殺し屋達の銃撃に、ジョンに向かって叫ぶマルティカとネッティ。
「なんでBHが狙われてんだよ!!」
「・・・色々あってな」
「ひぃ〜。巻き添えはやめてくれ」
しかたなく応戦する2人のBH。
「これが銃ってやつだ」
ネッティは自分の拳銃を自慢するが、
ジョンの持っているのが自分のより一回りイカツいものであったためにショックを受ける。
「そんなの重いだけじゃん・・・」
ネッティは悔し紛れに言うと、外に向けて撃ち返す。


●6 「連れてって! 連れてって!」

こんなとこに残されたら死んじゃうよぅ!!」叫ぶクー。
しばらく囲まれて逃げ出せない一同だが、隙を見て賞金首が逃げ出す。それをジョンが追う。
〈ウソ泣きで叫び、同情をひく〉クーもかわいそうなので連れて行く。
負傷していたマルティカの仲間2人も這うように逃げ出す。


●7 「待てよ! そいつはオレのだ!!」

殺し屋達の攻撃の中、一人取り残されたネッティも遅れて追う。
爆薬と銃撃で倒壊するクーの建物。


●8 「おほー。今近くで落ちたね。デカいやつが」

日暮れが近づき一同はおのおの物陰に隠れて寒さと強風をやりすごす。
危険なので、それぞれは追跡や逃亡をあきらめて物陰や洞窟に身を潜める。
「こうしたほうが暖かいよ」
クーはそう言うとジョンに抱きついて体をまさぐると、2人は一緒に寝る(笑)。
一方、仲間の制止をきかずに単身ジョンを狙った殺し屋2は鉄板の入ってる頭に落雷して谷底へ。
殺し屋1が殺し屋3に言う。
「人のことハゲハゲ言うからだぜ。
 だいたいヤツ(殺し屋2)の髪の毛な、鉄板埋め込む時に一緒に植毛もしたんだぜ。
 絶対そうだ。だからヤツもハゲだったんだ。」


●9

賞金首を横取りして逃げるネッティを捕まえたジョンは女を連れて空港に向かうが、
殺し屋1・3とやり合っている間に、唯一道を知っているクーと共にマルティカを
またしてもネッティに奪われる。
「オレ、エッチな女が好きなんだよ」
ネッティは都合上一緒にさらったとはいえ、クーのことを気に入っているようだ。


●10 「そうか。ヤツ(ギンディ)より先に逝ってろ」

殺し屋とやり合うジョン。
逆に殺し屋1を追いつめたジョンは銃をつきつけ言う。
「ハゲ。このまま帰るなら見逃してやる」
殺し屋1は言うこと聞かないので撃ち殺す。
「オレはハゲじゃねぇ・・・ガクッ」
残る殺し屋3はあきらめて逃げる。


●11 「空港の飯はマズいからな。」

空港まであと少しだと安心し、悠長にレストランで食事を手に入れていたネッティ。
結局追いついたジョンに気絶させられ、レストランの倉庫の柱に縛り付けられる。
ジョンはマルティカとクーを連れて空港へ。


●12 「あいつ、なんでいつもブスッとしてんのかな?」

空港ではジョンを待つピートがナオミとTV電話でしゃべっている。
ピートがデートに誘ったりして楽しくしゃべっている。
ナオミも冷たそうな性格ながらまんざらでもなく、うちとけた会話である。
そこへやってきたジョンがモニター越しのナオミに「ほら」と花を見せる。
「おまえにおみやげだよ。こんな花見たことないだろ、なぁ、ナオミ」
「先に見せたら楽しみがなくなっちゃうでしょ」
「お、そうだな」
「バーカ。枯らさないでよね。レポート待ってるわ。」
「あいかわらず冷てー女だな」とジョン。
「そっか? だいぶマシになったじゃん。オレ最近、結構心地いいぜ」
といいつつも、そばにいるクーを見るとさっそくナンパにかかるピート。あきれるジョン。


●13 「まあ、いいか・・。」

物音に気付いた店員が戸を開けると倉庫の柱にさるぐつわと縛り付けられたネッティを発見する。
ネッティは外へ出て、空港から旅立つジョンの乗った宇宙船に向けて叫ぶ。
「チクショーー! おまえとオレのどこが違うってんだ! 次は負けねえぞーー!!」
クーは倒壊して帰る家をなくしたので、叫んでるネッティのもとにしなだれかかると言う。
「地球ってすごい街あるんだってね。連れてってくんないかなぁ?」

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