■平井さん



「平井さん、ボクの肉マン返してください」



「ん、何、たけし?」

「さっきボクの肉マン食ったでしょ」

「食べてないよ」

「ウソつかんでください。ボクがトイレから帰ってきたら1個減っとるやないですか」

「そこの鳩が食ったんやない?」

「鳩がベンチの上の肉マン食うわけないですやん」

「知らんて。最初っからその数やないんか?」

「ちゃいますよ。返してください。ボクの肉マン返してください」

「しついやっちゃなぁ。そない言うんやったらボクが買ってあげよほー」


「・・・平井さんて“お”を“ほ”って言いますね」


「ん、何?」

「今も“あげよう”を“あげよほ”って言ったやないですか」

「ああ、癖やねん」

「癖ですか」

「そう」


「たまに声裏返りますよね」


「女の子にはウケがええで。女には興味ないねんけどな」

「そうか、平井さん“そっち”ですもんね」




「あーーーー、しかし天気ええなぁ」

「お昼時の公園はサラリーマンだらけですね」

「みんな働いとる。アリさんもサラリーマンも」

「平井さんは組でも一人だけ威圧感感じさせませんね」

「オケラだってアメンボだって、みんな友達やからな」

「“みんな友達”ですか・・・。そんなこと言う構成員知りませんよ」

「ボクが魔法をかけてあげよほ」

「また裏返ってるし」



「たけし、そろそろ時間やし行くか」

「平井さん、いつも思うんですが、平井さんは取り立ての時なんで女の客ばっかなんですか?」

「そりゃボクがしゃべればイチコロやからやないか」

「そうなんですか?」


「サイフだけやのうて股ぐらまで開きよる」


「・・・・そういう下品なこと言う平井さん、嫌いやないですけどね・・」

「安心して付いてきぃ」

「ボクはただの付き添いですか?」

「そ。たけしはタダのオマケや」


「・・・オマケですかぁ・・。ええですよ、オマケ嫌いやないし・・」

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