■夏の終わり



気まずさの量だけタバコをもみ消した。

めずらしく一緒に過ごす休日がとてつもなく長い時間に感じた。



蜃気楼のようだった。



歩けど歩けど辿り着けない蜃気楼のようだった。

こんなに近くにいるのに2人の距離はもう縮まることがない。



「少し時間を置きましょう」

 とあなたが言った。



私は地に足もついてないのにあせってばかりで

あなたは明日の保証と安心を欲しがった。

あなたの言う明日という未来が見えてこなかった。

ウソでもいいから冷めない夢を見続けていればよかったんだと思う。

試すだけのつもりで言った私の言葉がとりかえしのつかない現実になった。



それであなたは手をつなぐかわりに

 「元気でね」とさみしそう微笑みながら言った。





 夜空に輝く打ち上げ花火が夏の終わりを告げようとしていた。

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